時に、左利き用のギターを見たことはありますか?
あまり見ることはないと思いますが、存在します。
ギターを弾くには両手を使うので、利き腕?とかあるのかなと思ったりしますが。
一体何が違うのでしょうか。
ベースでしたが、某アニメのベースが左利きのジャズベースを弾いていて、人気が出ました。
当時違う工場に勤めてた人に聞いた話ですが、年間1,2本売れればいいものが一か月で4,50本出たのだとか。
アニメの影響力はすごいもんです。
本題は逸れましたがアコースティックギターを効き手の逆用に変えられるか考えていきたいと思います。
右利き用のギターを左利き用ギターには変えられない
結果から言えば変えることはできません。
弦だけ張り替えたらいいのでは?と思ってしまいがちですが、そう簡単にはいかないのです。
ナットの溝が弦と合わない

逆の利き手のギターに合わせるには弦を1弦と6弦を逆に張らなければいけません。
なのでナットの溝が弦と合いません。
弦を逆に張った場合、
一弦側は溝がガバガバですし、六弦側はそもそも溝にはまりません。
ですのでまともな音はでない、ということになります。
じゃあナットを作り替えればいいのでは?
そうです、そうすればとりあえず弦を張ることができます。
と思えますが、問題は次の項目につながります。
音程があわない
仮にナットを作り直し、弦を張ったとしても音程が合わないギターが出来上がります。
実は弦はそれぞれ少しずつ弦長が違います。
ブリッジにあるサドルを見てみると斜めになっており、弦を支える頂点の部分がずらしてあるのがわかると思います。

フレットはナットから同じように打ってあるので音程を調整をするためにサドルの部分で調節しているのです。
おそらく開放弦は気になりませんが、フレットを押さえての音階では、フレットの高音部分を弾くほど音痴なギターになっていきます。
これを変えるのであれば、ブリッジをはがし、作り直し、再度貼りつけて、サドルを調整しなければいけません。
大工事になりますし、結構な技術も必要になりますし、成功するかもわかりません。
現実的にはこんなことをするよりも買った方が安いし、安全だと思います。
力木(ブレーシング)が逆になってしまう
これに関してはそこまで気にする人はいないと思いますが、ブレーシングは構造上逆になってしまいます。
具体的に実験もしていないのでわかりませんが、弾いたときの反応が少し悪くなったりするのではないか?と個人的に思ったりしています。
ご存じの方教えてください。
まとめ
以上のことからギターを逆の利き腕に変更することはできません。
正確にはできなくはないけど、やらないほうがいい、と思います。
できないことはありませんが、かなりの時間と予算と、技術が必要になります。
リスクもかかることですので、個人的には辞めたほうがいいと思っています。
ジミヘンみたいに右利きのギターをそのまま左で持って弦が逆の状態で弾く人もいます。
昔少し習わせてもらった、私のギターの先生もそんな風に弾く先生でしたが、器用なことするなと思っていました。
基本的にはギターは左手でフレットを押さえ、右手で弦を弾くように作られているものが一般的で、種類も多いです。
これからギターを始めようとされている方は楽器選び的にはこのスタイルに合わせてしまう方が楽で、安くいいものが手に入れやすいと思います。
でもどうしてもしっくりこなくて逆の方がいいのであれば左利きのものを使ってみるのもありかもしれません。
自分に合ったギターが見つかるといいですね。
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