ギターのチューニングをするんだけど、最初に音を合わせた弦(大体は5弦でしょうか)が一度全部の弦をチューニングした後に弾くと音がずれてる。
せっかくきれいに合わせてたのに何でずれてんの?
めんどくさいなぁと思われている方へ、原因を知ってもらうための記事です。
チューニングが狂うのは何故か
ギターは弦楽器です。
ですからテンションがかかっています。
ヘッドとブリッジで弦を留めて、張力を変化させて音を合わせます。
その張力が変化すれば音程は変わります。
その変化は微量でも変化する可能性があります。
合わせた弦の音が変わるのは何故
ギターの弦は6本あります。
弦を緩めた状態から一本ずつ音を合わせていきます。
音叉を使っているならA=440の音、5弦から合わせていくかもしれません。
どこからでもいいのですが、音を合わせた弦の本数が増えるごとにギター本体が支える張力が変わってきます。
この張力によって、目に見えないくらいの変化でネックが少し起き、ボディトップが膨らみます。
こうした微妙な変化が起こることで、少しずつ張力が変わっていきます。
だんだん張力が増えていくことになりますので、始めに音を合わせた弦は緩み、音が低くなります。
これが一度合わせた弦のチューニングが合わない原因です。
アナログ楽器ならではの、デジタル楽器では起こりえない現象です。
チューニングは初めからきっちり合わせなくていい
上記のことを踏まえ、チューニングしていきましょう。
チューニングは2巡以上する必要があると考えておいてください。
そう初めから思うだけで気持ちもマシになるのでは・・・
- まずは全ての弦を大体の音で合わせる(少しだけ高めがおすすめ)
- 初めに合わせた弦から正確に合わせる。
- 正確に合うまでチューナーや音叉で音を合わせる。
弦をチューニングするとき低い音から高い音で止めるようにして合わせましょう。
そちらの方が音が安定します。
テンションが変動する幅が少なくなることで本体の変化が安定し、徐々に音が合ってきます。
それでもチューニングが狂ってくることがある場合他の理由が考えられます。
終わりに
理由がわかればなんてことはないことですが、弦楽器ならではの特徴があります。
わからないことがあることはストレスかもしれませんが、解決できたら快感に変わります。
解決の手助けになれば幸いです。
また、チューニングを全部合わせるなんて弦交換の時しかしないという人もいるかもしれませんが、
弦楽器は弾かないときは弦をある程度緩めておくことを推奨します。関連記事はこちら
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