大体の人はギターを弾いてみようと思ったら楽器屋さんや通販でギターを選び、買うことがほとんどかなと思います。
でも楽器には中古もありますよね。
古い楽器の方がいいとも言われるし、どっちがいいのか迷う・・・
結構個人的な意見ですが、選ぶ際の参考になれば幸いです。
新品と中古どっちがいいのか

結果どっちがいいかといわれると個人的には中古の方を推したいと思います。
理由は後述します。
個人的には中古推しですが新品には中古にはないメリットがあります
新品のメリットデメリット
新品を選ぶメリット
新品はメーカーがある程度調整してくれた上で出荷されています
そのうえ保障もついているので不良品を手にした場合でも対応してくれる可能性が高いです。
ですので新品のギターには安心感があります。
特に初めてギターを触る人は楽器屋さんとの接点もできますし、アフターフォローもしてもらいやすいと思います。
そしてなにより新品の輝きを味わえます。これは新品でしか味わえません(笑)
新車に乗る時と同じような感覚でしょうか。
そして自分の弾いた後がそのまま残っていくので一緒に成長しているような気分になります。
新品を選ぶデメリット
まだ完全に木が乾いていないため、材料が変形しやすく、こもった音になりがちです。
理由は材料が比較的新しいからです。
メーカーでも製材されてから3~5年程度は寝かせた材料を使用すると思いますが、
安いものや昨今の材料の不足によって乾燥が不十分なまま使わざるを得ない状況で加工されてしまうこともあると思います。
変化が起こりやすく、素材として木材を使用するデメリットが大いに出てきてしまう可能性があります。
木材が使われているもの全般当てはまりますが、温度湿度には影響されやすくので変形が起こりやすいと考えられます。
いいギターとは何かという記事でも書きましたが、いい材料を使うことでギターは変化に強くなります。悪い材料は変形が起こりやすい性質があります。
すべていい材料が使えればいいのですが、木材という不均等な素材ということもありますし、
材料不足の影響もあると思うので、いい材料がなかなか使えない状況もあると思います。
そうなると変形しやすい楽器になってしまう可能性があります。
中古楽器のメリットデメリット
中古を選ぶメリット
物にもよりますが、中古は弾かれて時間が経過しているので変化しています。
その変化の傾向を見て選ぶことができます。
微妙な違いはありますが、新品だとどれも同じように作ってあるため木目や硬さなどは考えずほぼ同じ形に仕上げられているはずです。
それぞれ違う木材ですので変化も違います。
その違いが出てくるのが中古のいいところだと思います。
あまり歪んでいないもの、許容できる変化に収まっているものを選べば、ひどいはずれはないように思います。
あと弾いてみなければわかりませんが、新品よりも響く楽器になっているものも多いです。
ビンテージといわれる付加価値の付いた楽器もありますが、一般的には中古になれば安いものもあります。
昨今の木材事情を考えても、新しく作るよりも環境にも優しいはずです。
新品もいいのですが、有り余っている中古楽器を有効活用するために、楽器メーカーにも中古に力を入れてほしい所です。
中古を選ぶデメリット
中古は不具合や傷がついている可能性があります。
ビンテージギターショップなどでは中古が当たり前ですし、そこに価値があると思います。
しかし、残念ですが、中にはひどい状態で売られているもの、直すのが困難なものも存在します。
直すのが困難というのは言葉のままですが、直すのが厳しい、または買った値段より、修理の値段の方が高くなってしまったりする場合、ジャンクとして売られている場合もあります。
なので実際の楽器をあまりしっかり見ずに購入してしまうと私のように困ったことになることもあります。
弾ける状態じゃない、弾きづらい、修理にお金がかかる、弾けない状態だった等。
こうならないためにもしっかり重要な部分は確認する必要があります。
最後に
楽器は安い買い物じゃないので失敗したくないものです。
それぞれのいい所、悪いところがあります。
ですが、それもそれぞれ個性として大事にできる楽器を手に取ってほしいと思います。
作り手としていた時は、流れ作業なところもありますが、仕様書通りに、それでもできる限り弾きやすいように作っていたつもりです。
ですから、自分が携わった楽器を弾いている人を見ると、少しうれしくなります。
私は中古推しですが、選び方は人それぞれです。
あなたが何を重視するかで変わります。
あなたにとって良い楽器が選べることを願っております。
コメント